【完結】一夜の過ちで身籠ったら、夫婦が始まってしまいました。



 「……わたし、那智さんのことが、大好きです……。大好きです……。わたしもずっと、那智さんと一緒にいたいです……」

 出来ることなら離れたくない。ずっと一緒にいたい。だけど怖い。那智さんを傷付けてしまう気がして、すごく怖いんだ……。

 「ああ、俺も朱鳥のことが大好きだ。……世界中の誰よりも、お前のことを愛している。 だから、離婚したいなんて言うな」

 「……だってわたし、那智さんのこと傷付けてしまうかもしれない……。これから先だって、きっと赤ちゃん生めるか分からないし。そんなわたしと一緒にいたら、那智さんが……」

 わたしのその言葉は、那智さんの唇によって遮られた。

 「え……。那智さん……?」

 「聞いてくれ、朱鳥」

 「……っ、はい」
 
 涙目になりながら、那智さんの話に耳を傾けた。那智さんはひと呼吸置いてから、ゆっくりと話しだした。
 
 「朱鳥、俺は朱鳥に赤ちゃんを生んで欲しいから、愛してると言ってるんじゃない。……朱鳥とずっと一緒にいたいから、そう言ってるんだ」

 
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