BLADE BEAST
やっぱり、いつも明るい晄のそれが"好き"だなと思った。
何よりもホッとしたし、暖かく包み込んでくれるような晄が"好き"なんだと思って、付き合った。
晄だってそこまで常識のない男じゃないのかもしれない。こんなに一緒にいるんだから、私の今の震えた声の感じから何かを察して心配してくれるかもしれないって。
柄じゃなく、慰められたかった。
「晄……っ……」
助けて。
帰るなんて言っちゃったけど、やっぱり無理だった。
一人でいたくない。
さっきまでは晄に対する曖昧な気持ちでモヤついてはいたけれど、ずっと付き合ってきた晄だからこそ、今の私に気づいてほしくて。
私を……。
「ね…今、何してる…?私、やっぱり────」
馬鹿みたいに震えた声。
目なんか完全に潤んでるし、暑いってのに鼻だって啜ってる。私らしくない弱々しい口調。────ガムシャラだった。
なのに、