弔いの鐘をきけ
将来への投資として身体を彼に渡すことに決めたジェシカはそれだけ言って、スカートのホックをはずした。ニコールだって言っていた、現実と戦えと。まさか彼女の葬式の日から、こんなことになるとは思ってもいなかったけれど。
――あたしはきっとこの先も、恋なんかしないで、生きていく。
* * *
教会の鐘の音が重たく響くなか。
喪服を脱がされた少女は真っ白なシーツの上へ転がされる。
棺のなかで純白の薔薇に囲まれて眠ったニコールの魂は、天国に到着できただろうか。朽ちていく骸を土の下に置き去りにして。
自分が大好きで、彼もきっと愛していた彼女の弔いの鐘をききながら、ジェシカは四角い無機質な寝台の上で、ミトに乱される。
「君に喪服は似合わない。その白い肌を、乳房を、身体を、すべて曝けだして……睨むなよ、可愛い顔が台無しになる」
「だ、だって……恥ずかしい」
「その恥じらう姿も愛らしいけれど、そこで止まっていたらいつまでも天国には連れて行けないよ」
くすくす笑いながら、喪服を着たままのミトがジェシカを見下ろす。全裸にさせられた彼女は顔を赤くして、ぷい、と目をそらす。