弔いの鐘をきけ

「どこから来るの、その自信」
「これでも君より長く生きているからね」

 つまりミトは女性とこういうことをした経験があると言いたいのだろう。そうじゃなければ処女の自分に自信満々に「天国へ連れて行く」などと言うわけがない。ジェシカはふん、と鼻を鳴らして渋々彼へ視線を戻す。

「おばあちゃまはきっと、あなたを許さないわよ」
「そうだろうね。葬式の日に喪服の孫娘を犯すなんて、正気の沙汰じゃないな」

 先程ジェシカが口にしていた台詞をさらりと引用しながら、ミトは慣れた手つきでジェシカの身体の敏感な場所を探っていく。

「君のことを、俺がそういった……性的な目でずっと見ていたことは、ニコールも知っていた、と思う」
「嘘」
「そう思いたいのならば、そう思っていればいい。やっぱり俺みたいなおっさんにいやらしい目で見られるのは耐えられないか」
「……そういうわけじゃ、ないけど」

 ジェシカは彼から授けられる愛撫にくすぐったいと身を捩りながら、反論する。
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