弔いの鐘をきけ
「こんなふうに、迫られたら……逃げられるわけないじゃない」
「ニコールは現実から目を背けていた君を心配していた。君の恋の話を死ぬまで一度も聞くことができなかったと、それだけ残念そうにしていたかな」
「法螺話なら間に合っているわ」
「図星か。それじゃあ先に、身体から籠絡していくしかないね」
さらりと物騒なことを口にして、ミトはふにふにと揉んでいた彼女の小ぶりな乳房の頂きで勃ちあがった桜色の乳首をぎゅっと押しつぶす。甘い悲鳴をあげる彼女に、ミトはダメ押しの一言を紡ぐ。
「生娘を抱くのははじめてだから、痛かったらごめんね」
「……最低」
「いまは最低でも、身を委ねているうちに最高な気分になるさ」
ジェシカの罵倒を気にすることもなく、ミトは己の黒いネクタイをしゅるりとはずし、ジタバタする彼女の両腕を肩より上まで持ち上げて、手首の部分を束ねてしまう。いきなり拘束されるとは思わなかったジェシカは目をまるくして彼の海よりも深い碧の瞳を見つめて吼える。
「やだっ、なんで!」
「口づけを許してくれないお姫様に罰だ。君が俺を欲しがるまで悶えているがいい」
「あたしは……欲しがったりしない」