弔いの鐘をきけ
ほんとうにすきなひとにしかキスしたくない、なんて言い切れるほど乙女でもない。けれど、処女を明け渡すのと同時にはじめての口づけまで奪われるのは嫌だというジェシカの本音が理解できるのか、ミトはニヤニヤ笑っている。
「そう言っていられるのもいまのうちだよ。俺に見られているだけで顔を真っ赤にしているくせに」
「……男の人に裸を見られて恥ずかしくない方がおかしいじゃない」
「俺のことを男だと認識してくれたんだ。良かった」
「……ッ」
ああ言えばこう言う口を塞ぐことも叶わないジェシカは、潤んだ瞳で彼を睨むことしかできない。彼女に射殺されそうな視線を向けられているにも関わらず、ミトは笑顔を崩さず、ジェシカの足の甲へと口づけをする。そのまま、素足の指先をぱくりと咥えて、舌で舐めまわしていく。くすぐったいだけだと思っていたその行為ですら、官能的で、いつしかジェシカは甘い吐息を漏らしはじめる。
「屈辱に耐えながら感じる姿、かわいい。足の先だけじゃなくて、ほかの場所も舐めたくなる」
「な」