弔いの鐘をきけ
   * * *


 どこか粘り気のある水音が殺風景な部屋のなかで響きつづける。ミトによって絶頂を何度も教え込まれ朦朧としてしまったジェシカの脳内を侵食していくかのような、結合部から生まれるいやらしい音。

 ミトに身体を開かされ、純潔を散らしたジェシカはそのまま彼に組み敷かれ、何度も何度も奥まで貫かれた。気をやるほどに強く抱かれて、いつしか祖母の弔いの鐘の音色も聞こえなくなって、ジェシカはミトの言葉通り「天国に近い場所」まで連れて行かれた。

「安心して――俺は種無しだから。ぜんぶ、君が飲み込んでも問題ないよ」

 子を孕ますつもりもないのに最奥へ楔を穿ちつづけ吐精を繰り返した男は自ら少女を女へと変貌させたジェシカに告げる。唇への口づけは許さないと言った彼女を試すかのように。

「ずっと――愛してた」
「う、そ」
「若い頃のニコールの写真にそっくりな君に」
「あ、あぁ……」

 もはや何を言われているのかも判断できないほどにジェシカはミトに蹂躙されて、身体をヒクヒクと震わせている。胸のふくらみを両手で包まれ、指先で茱萸の実のように赤く凝ったふた粒の蕾を弾かれながら、腰を前後に揺さぶられて、ジェシカはふたたび深い快感に沈まされる。うそよ、うそ、と口をパクパクさせながら、ミトにされるがまま、彼女は達する。

「も、もぅ……イヤぁあっ!」

 拒絶する心とは裏腹にぎゅん、と身体の内部をきつく締めつけて。
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