薔薇の嵐が到来する頃 吹き抜ける物語 ~柚実17歳~
「膝枕、重たかったか」
 純が咄嗟に身体を起こした。
 ずきん、ずきん、と胃痛とも生理痛とも違う痛がお腹を襲う。
「お腹痛い……純、キスした時毒盛った?」
 私は前屈みになる。
「柚実、脂汗でてる。大丈夫か」
「だい……じょぶ」
「どの辺が痛む?」
「この辺」
 純は私のお腹に手をやる。
「ここか……吐き気はあるか」
「うん……気持ち悪い」
 ふむ、と彼は頷き、言った。
「救急車呼ぶぞ」
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