ちょっと大人だからって、ずるい。
思い出したくない?
そんなつらいようなことはなかったと思うけど…
私が気付かなかっただけで、湊都にとっては思い出したくないような何かがあったのかな…
悶々と考えていると、ふわっとチョコレートの香りが漂った。
みると、唯さんが再びパンケーキを焼いている。
「あ、私もうこれでお腹いっぱいになりそうで…」
まだ半分ほど残っているお皿を確認し、慌てて唯さんにそう言う。
おかわりを焼いてもらっても、食べれそうにない。
「え?…あ、違う違う。遥香ちゃんがそんなに大食いだなんて思ってないよ」
唯さんはクスッと笑いながら手際よくパンケーキを焼く。
私のためじゃない?
じゃぁ…だれの?
その答えはすぐに出てきた。