ちょっと大人だからって、ずるい。
「……お前、あの時の女」
突然の背後セリフ、気配なし、再び。
ゆっくり振り返ると
「っ、あーーー!!舌打ち男!」
思わず叫んでしまった。
舌打ち金髪男。
お昼に私が尻もちをついたら、冷ややかな目線を送り、舌打ちをしてきたあの人だ。
「…るせぇ女だな」
相変わらず口が悪い。
キラキラのきれいな金髪に、耳元もキラキラのピアスがいくつかついている。
服装は唯さん、湊都と同じくスーツ姿。
けども一番身長が低い。
私よりも少し高いくらいかな?
黄色が好きなのか、黄色いネクタイをゆるくつけている。
金髪は、キッとこちらを横目で睨みつけながら、
「唯、それ焼いたら部屋持ってきて」
といいながら、どこかへ歩いていく。