ちょっと大人だからって、ずるい。


「じゃぁ俺は、はるちんと茅ちゃんが相手してくれなくて寂しいから先に出かけるね」


しくしくと泣き真似をしながら、ジャケットを羽織る楓葉。

先程のジャージ姿とは真逆に、今度はみんなと同じくスーツ姿だった。

ただ、ネクタイはせず、第二ボタンまでだらりと開けている。


「じゃぁ、僕もそろそろ行かないといけないから…」


茅が食べたお皿を片しながら、唯がそう言い、私の方を見る。


そして


「遥香ちゃん、下着のサイズいくつ?」


「…は?」


ポカーン。


本当にそんなに効果音が私の頭の中で鳴った。


え?今、唯さんなんて?


あの紳士の唯さんがなんて言ったのか…!?


「あ、えっと…誤解しないで欲しいんだけど…」


誤解?


下着のサイズに誤解も何もあるんですか!?

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