恋いは赤い糸で 結ばれている 1
 芹斗「あ、うん。なんでもない花火は近くても遠くても綺麗なのは同じだな」
 香利「そうね」
 友毅「なぁ、今年は俺達4人で見たけど来年は子供達と一緒に見たいな」
 菘「そうだね。皆で見た方が楽しいよね」
 香利「じゃ~ん」

 香利が懐から線香花火を出してきた。いつから持っていたんだと思ったけどそこは気にしないでおこう。

 友毅「その線香花火って店の物じゃないのか?」
 香利「そうだよ。代金は私が払うからから大丈夫。線香花火やろう」
 菘「やろう。やろう」
 友毅「やりますか」
 芹斗「火はあるの?」

 友毅はチャッカマンがあるから大丈夫と。僕達は外に出てチャッカマンを使って線香花火に火を点けた。
 火花は可愛く広がり音も静かで打ち上げも好きだけど線香花火も好きなんだ。しばらく4人で線香花火を見つめているとポトン、火の玉が落ちた。
< 159 / 309 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop