心理作戦といこうか。
パチパチパチパチ~~
"水谷さん、やる~"とか"おめでとうございます!"とか飛んできた。
課の方の顔を見るのが怖い。
私は今、赤面しているに違いない。
そう思うと両手で顔を隠す。
恥ずかしすぎて泣きそう。

いやいやいやいや~
まさか、挨拶をするために此処まで来た訳じゃないよね・・・?

何を言い出すのかと思ったらいきなり、交際宣言とは!?
本当に玲くんの考えているいる事がいまいち掴めない。
ここ最近の私は玲くんのペースに流されまくりだ。
これじゃ、心臓がいくあっても足りないくらいに毎回ドキドキさせられている。

(玲くんってこんなに堂々としてて…凄いな…。)

此処にいる玲くん以外の全員が呆気にとられ、しかし、冷やかすのは早くて私たちを冷やかしの目で凝視している。という若干、異様な光景だ。

「真琴。
 これで、俺たちの事は課の皆様に周知できた。
 祝福してもらえて良かったな。」

「うっ…うん。」

やっぱり丸め込めれてる。
というより、外堀がなんちゃらってやつなのかな?
小説や漫画の世界では知っているけど。。。
私には関係のない世界だと思って憧れの目で楽しく読ませてもらっていただけだから。。。

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