心理作戦といこうか。
機嫌が悪くなったタイミングでサラダとカボチャのポタージュが運ばれてきたので、気持ちを切り替える。
「美味しそう~」
「「いただきます。」」
サラダを半分ほど頂いたところでスープを一口いただく。
「おいし。」
カボチャの甘味にうっとりする。
スープの中で一番好きなのがカボチャのポタージュ。
マッシュされたカボチャがまたいいなともう一度、うっとりする。
「真琴はカボチャのポタージュが大好物だもんな。
本当に分かりやすい。」
「もお!
玲くんってば、さっきから子ども扱いしすぎ!!
そんなに子ども扱いするならアパートに戻って一人暮らしするから良いよ!!」
「真琴を子ども扱いなんかしたつもりない。
それに、以前のアパートは引き払ったから戻れないぞ。
保証人だってどうするんだよ。
必然的に真琴の一人暮らしは不必要だ。」
大真面目に返答された。。。
「・・・。子ども扱いじゃなかったの?」
「全く、俺がいつ、真琴に子ども扱いしたんだよ?
そういう事に疎くしたのは俺の責任だからな。
真琴は普段通りにしていれば何の問題もない。」
"常にですけど。"と言いたいのを我慢して良く分からないけど、とりあえずコクンと頷いておいた。
お喋りに夢中になっていたのでスープが冷めてしまう前に飲みたくてこの話は一旦、終わりにする。
自分で作りたくてもどうしても上手くいかないんだよね。
カボチャをレンジでチンすると良いよって教えて貰っても、やはり味がいまいちだったり。
美味しいスープを飲みながら研究しても別の事が頭を過り、答えは見えてこない。