心理作戦といこうか。
組み敷かれたのを解かれベッドに隣り合わせに座り直す。
「話を続けて大丈夫か?」と聞かれ、今は休むより話し合うべきだと思いコクンと頷いた。

「真琴?ちゃんと聞いて。
 さっきの来客は男だ。」

「はあ?」

「趣味なんだと。」

「・・・。」
え?
えーーーー!?
おっ男って!?
めちゃくちゃ美人に仕上がってましたけど?
私なんかより遥かにメイクが上手な事にちょっとショックを受けた。
急に恥ずかしくなり布団を引っ張り出しくるまる。

「真琴に怒られるのを承知でカミングアウトするけど。
 大学生の時に彼氏が出来たよな?」

「へえ?」
先ほどのショックを引きずっているせいなのか何が言いたいのかは分からない。
ただ、知りたい事は確かなのでコクンと頷いく。

「真琴に内緒で彼に会いに行き別れるように彼を問い詰めた。
 そのあと直ぐに別れ話になったはずだ。」

「はあ!?」
確かに急に振られた。
私の気になっているカフェに週末、彼のバイトが終わったら行こうねって約束をしていたのに「ごめん。無理」って。
思い出したくないけど…メールで。

それが玲くんのせいだったなんて。
おもいっきり睨んだ。
信じられないよ。

「真琴が俺たちに勝手に交際を申し込まれて承諾すらからだよ。
 真琴のお義母さんから連絡を貰って彼と話し合った。そんなところだな。」

「なにそれ!?」

上手く纏まった、完璧だ。と言わんばかりのどや顔ですけど納得いきません!!
睨んで、頬を膨らませて抗議をする。
しかも、お母さんまで!?
この人たちの連絡網ってどうなってるの?
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