心理作戦といこうか。
先に椅子に座って玲くんを待っているとホット烏龍茶を持ってきてくれた。
ここまで完璧な玲くんに戸惑ってしまう。

「真琴?変な事を考えてないで食べ始めるぞ。
 せっかくだから暖かいうちに食べよう。」

「うん。玲くん、ありがとう!
 どれもスッゴく美味しそう!!」

二人揃って「いただきます。」をして、二人ともにお腹がペコペコだったみたいなので黙々を頂く。

「ふぁ~こんなに美味しい中華、はじめて!!
 玲くんのお料理はどこで習ったの?」

「習ってないよ。
 独学。最近はネットで何でも教えてくれるいい時代だよ。
 食べ終わったら、俺が洗い物をするから真琴は先に風呂に入って終わったら寝室で待ってて。」

「えっ、でも…こんなに美味しいお料理作ってもらって洗い物までさせられないよ。。。」

こんな事になるから、実家に居たときにお母さんに教えて貰えば良かったなと反省をする。

「さっきまで、ずっと真琴に洗い物をさせてたから良いよ。
 これ以上洗い物をしたら、手が荒れるだろ?」

「そう言うこと?
 う~ん。でも、今日はたくさん歩いて疲れたから玲くん、お願いね!
 ごちそうさまでした。
 お風呂入ってくるね!」

ここも一先ず、これくらいにしておこう。
また、変な事を言い兼ねない。。。
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