婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。
「彼女がいなくなって、しばらくは何も手につかなかった。
周りは新しい婚約者を決めるように諭してくるが、そんな気にもなれず……今に至る」
世継ぎのこともあるし、すぐにでも新しい婚約者が指名されると思っていたけれど……
たとえば、ヴァネッサ・カニンガムとか。
あれから数ヶ月が経ったというのに、まさか未だに新しい婚約者が決まっていないとは……
「それで、あなたは罪悪感に耐えかねて、セシリアを探しているのですか?」
「罪悪感……いや、そうじゃない。それもあるけれど……セシリアに、もう一度私の元にもどってきて欲しくて探していた」
「そうですか……ですが、残念なことに、ここにセシリア・ローズベリーという女性はいません。他を当たってください」
傷付いた顔をされても、私には関係のないこと。
気持ちの整理がついていないのは彼だけで、セシリアは……私は、もう前に進んでいる。
周りは新しい婚約者を決めるように諭してくるが、そんな気にもなれず……今に至る」
世継ぎのこともあるし、すぐにでも新しい婚約者が指名されると思っていたけれど……
たとえば、ヴァネッサ・カニンガムとか。
あれから数ヶ月が経ったというのに、まさか未だに新しい婚約者が決まっていないとは……
「それで、あなたは罪悪感に耐えかねて、セシリアを探しているのですか?」
「罪悪感……いや、そうじゃない。それもあるけれど……セシリアに、もう一度私の元にもどってきて欲しくて探していた」
「そうですか……ですが、残念なことに、ここにセシリア・ローズベリーという女性はいません。他を当たってください」
傷付いた顔をされても、私には関係のないこと。
気持ちの整理がついていないのは彼だけで、セシリアは……私は、もう前に進んでいる。