婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。
「なに、その便利なシステムは……」

「ああ。鳥の獣人、アドルフだ。人間達の使う伝書鳩のようなものだ」


鳥の獣人の仕事の一つとして、人気の高いものらしい。王族のように、他に漏れてはならない機密事項を扱う人に雇われるには、さまざまな規定をクリアしなければならず、狭き門だとルーカスが教えてくれた。
いくら訓練されているとはいえ、普通の伝書鳩頼みよりも確実性が高くてよいのかもしれない。

アルフレッドも関心を持ったのか、飛び立っていくアドルフを見つめていた。


「過去3ヶ月だな。失踪届が出ているのは21件だ。まあ、身寄りがないとか、もう少し待ってみるだとか、さまざまな事情で届を出していない者もいるかもしれないが」

21人。
たった3ヶ月でこの人数は、さすがに多い気がする。

このうち何人の獣人が、マージュミアルの魔女の香草の被害に遭っているのだろうか?



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