婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。
目的の町に着くと、入り口近くの民家に通された。

「ここは、亡くなった先代王妃が幼少期を過ごした家だ。今は、親族の別荘になっている」


早速、ルーカスと同行が決まった護衛のバートが、軽装に着替えた。


「レナードは、ここへは屋敷の管理ともてなし係として男を1人雇っている。どうやら、護衛も兼ねているらしいから、十分注意してくれ」

屋敷での出来事を知っている人は、限りなく少なくしているのね。獣人相手に護衛が1人ということは、よほど腕の立つ男なのか、それとも、香草の効果が相当なものなのか……


「おそらく、ギムはまだ屋敷の地下にいる。ライラが占った日から見張りをつけて様子を見ていたが、レナードともう1人の男以外の出入りは認められなかった」

さすがアルフレッド。
そういうところは抜かりない。

「だとしたら……騙されたフリをして地下へ行くか、早々に問答無用で縛り上げるか……ライラ、それって占える?」



水晶は手元にあるけれど……




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