婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。
「実は……あれ以来、何度か試みてるんだけど、この件に関してのみ、もやがかかってなにも見えないの。なにかに邪魔されてるようで。ドリーにも、おそらく何かの圧力がかかってるって言われたわ。
ねえ、できるだけ慎重にいくべきよ。万が一のことがあったら……」

「ライラ!!」


人が本気で心配しているというのに、あろうことか、ルーカスが目を潤ませて抱きついてきた。


「おい、こら、ルーカス!!」

アルフレッドが引き剥がしにかかるも、なかなか離れてくれず。


「俺は今、感動してるよ。ライラが俺の身を案じてくれるなんて」


そこ!?
今それ、大事なポイント!?


無駄に感動するルーカス。
気にかけるだけ時間の無駄というもの。

体を捩って、アルフレッドとバートに向き合った。


「とにかく、占いのじゃまをするなにかがいるの。バート、残念ながら同行者がこんな状態だから、せめてあなただけは用心してください」

「はい、もちろんです」






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