会長サマと、夢と恋。
バサリ、と持っていたファイルが床に落ちる。
なにが起こっているのかわからないけれど、ただ、耳元で、わたしの好きな岸会長の声が聞こえた。
「ああもう、今日で任期終わりだったのに。お前がそんなこと言うから……」
自分のものなのか、会長のものか。
ドクン、ドクン、とやけにうるさい心臓の音が響く。
「か、会長……?」
精一杯、声を振り絞って会長を呼ぶと、
「お前、明日からは俺のこと、なんて呼ぶつもりだ」
なんて、聞かれた。
……明日から。
会長が生徒会長じゃなくなって、この場所に来ることがなくなっても。明日からもまた、会ってくれるの?
安心と嬉しさで、自然と涙が溢れる。
だけど今までみたいな、悲しい涙じゃない。
震える声で、わたしの好きな人の名前を呼ぶ。