小説「グレイなる一族」
セバスチャン[お母さん、今日夕食要らない・・外で食べてきたから・・]

その瞬間、「グレイランド」に緊張が走りまくり、「アーノルド」も様子見に入っている。

グランマ[そんなだったら・・電話しなさいよ・・このバカタレ!!!]

どうやら、「セバスチャン」は夕食を、外の世界で済ませてから帰国したようだ。確かに夕食がいらないならいらないと「グランマ」に報告すべきなのだ。私は、非情にこの問題については、「グランマ」に同情の余地を感じている。私はそんな「グランマ」を慰めようと彼女の足元に近づき甘え甘えを数度行ってみた。私は誇り高き生き物ゆえそんな優しさを持っているのだ。

しかし・・・・

グランマ[グレイちゃんもダメよ・・そんなにぷくぷく太ってるんだから・・カツオ節は
上げません。]

グレイ「え??今何と・・・・」

ちょっと待ってよ・・「グランマ」よそりゃないでしょう・・落ち着いて頼むから、どんな風に説いてももはや「グランマ」の耳に私の声など聞こえていないのだ。まったくこれを「セバスチャン災害」というこの「セバスチャン災害」はこの後、一定期間続くのであった。

私は、しょんぼりとして食器の前にそこにあるはずだった。いつもよりも増量のはずであろうカツオ節の幻をみていると、そこに「セバスチャン」がいけいけしゃあしゃあとやって来た。
どうやら・・私の夕食を「グランマ」に命令されて配給しにきたようだ。今更何のようだ・・私の気分は「セバスチャン」のせいで海よりも深い深海にあるのだ・・まったく私の努力を一体この男はどんな風に感じているのだ。

私の心情を察したように、「セバスチャン」はなんとカツオ節を食器にいれてくれたのだ。それも大量にまさに晴天の霹靂でる。良く考えてみれば、「セバスチャン」は「マロン」の息子であるから、その手は「マロン」のように大きいのである。多分本人にはそのつもりはないと思うだが・・彼らがカツオ節を配給すると自然にカツオ節の配給量が多くなるのだ。私はそれを「マロン効果」と名づけたのであった。

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、次々と「グレイランド」に新しい理論を発見し、進化していく由緒正しき誇り高き生き物なのである。
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