小説「グレイなる一族」
エピソード参拾四 「グレイなる確信犯」
エピソード三拾四 「グレイなる確信犯」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

早朝04時何故か?この日に限ってお腹が空いてしまい私の眼はぱっちり開いてしまったのである。まだモーニングの時間にも朝食の時間にも達してないのは明らかで・・
私はそのまま眠る事を努力しているのだが・・一度お腹がグーグー音を奏でてしまえばもうどうしもない事になるのである。

私は比較的距離が近い「セバスチャン」のベットに行って彼を起こそうと企んでみた。
企みと言っても何も暴力的な事ではない・ただ寝ている彼の胸に私の全体重で乗っかり、
いつもより鼻息音を大きくして彼を眠りの世界から現世に導くのである。私の体重と鼻息音に彼の瞳がうっすらと開けばその瞬間を逃さず、空腹を訴えるのである。

これは合法の範囲ではなかろうか?
さすがは由緒正しき誇り高き高貴な頭脳を有する生き物と言えるだろう

私は、ゆっくり全体重を「セバスチャン」の胸に乗せるとハミングのように鼻息音を奏でてみた由緒正しき生き物のハミングを聞かれるが良い

一番 負けないで グレイちゃん♪
カツオ節はすぐそこにあるのよ♪
早く起きて「セバスチャン」♪
カツオ節を食べさせて♪

(原曲ZARD[負けないで]より参照)

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