小説「グレイなる一族」
しかし、彼女さえも顔を一向に布団から出さないのである。

午前4時15分 私は「セバスチャン」と「グランマ」の所行ったり来たりし同様の戦法
で戦うのであるが、確信犯達は誰からも愛される由緒正しき誇り高き高貴な生き物の一族の末裔である私にむかって、罪を重ねて往くのである。

もう私はハミングを大きな歌声に変えて「グレイ大通り」東から西へ南から北へまた
東から西へ大きな足音で駆け抜けたのである。

「ガチャーーンポーチャン♪」

まるでその様子の一人だけの大運動会さながらなのである。

この運動会には確信犯である「セバスチャン」「グランマ」もたまらなかったらしくやっと起きだしてきて、カツオ節の配給が行われたのである。

私は、これだ!!

と思ったのである。その次の日の朝から、モーニングと朝食の他にその日一番早くのご飯が用意されたのは言うまでもない。

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、「必殺午前4時の大運動会」という技を編み出した由緒正しき誇り高き高貴な生き物の一族の末裔でちゃっかり者の生き物である。

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