天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
 旦那さんは、面会時間はほとんど病室にいる。
 残された時間をふたりで過ごしたいのだろう。


「なるほど。いいご夫婦だよね」


 彼は笑みを浮かべたがそれも一瞬で、すぐに真顔になった。
 きっと手術で救えなかったことに胸を痛めているのだろう。


「小栗さん、陽貴さんに会えてよかったっていつも話してるらしいよ」

「よかった?」

「うん。前の病院では『手術できません』と放り出されて、そんなひと言で自分の人生は終わるんだと悲しかったと。でも、陽貴さんがあらゆる可能性を探ってくれて『一緒に頑張りましょう』と励ましてくれたから、病気と向き合えるようになったって」


 旦那さんから聞いた話を伝えると、彼はしばらくなにかを考えていた。


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