天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
国枝さんに指示されたのは、倉庫に医療材料を取りに行く仕事だ。
病棟は急変こそないものの、検査が重なりナースが右往左往していたため、いつもはそうした役割をしている天野さんも手が離せなかったのだ。
「いいですよ。すぐに行ってきます」
プリントアウトされた一覧を手に、オペ室の近くにある倉庫へと向かう。
以前、陽貴さんに引っ張られて入ったあそこだ。
エレベーターの扉が開いたとき、草野さんが立っていたのに気づいた。
「あっ、香月」
「お疲れさまです」
降りた私は扉を押さえて彼が乗るのを待っていたのに、「ねぇねぇ」と話しかけられてしまった。
仕方なく手を離すと、扉は静かに閉まる。
「なんでしょう」
「香月って脳外の病棟にいるんだって?」
聞いたのか。
「はい」
「倉田って先生、知ってるよね。あの横柄な態度の」
陽貴さんは横柄なんかじゃない。
病棟は急変こそないものの、検査が重なりナースが右往左往していたため、いつもはそうした役割をしている天野さんも手が離せなかったのだ。
「いいですよ。すぐに行ってきます」
プリントアウトされた一覧を手に、オペ室の近くにある倉庫へと向かう。
以前、陽貴さんに引っ張られて入ったあそこだ。
エレベーターの扉が開いたとき、草野さんが立っていたのに気づいた。
「あっ、香月」
「お疲れさまです」
降りた私は扉を押さえて彼が乗るのを待っていたのに、「ねぇねぇ」と話しかけられてしまった。
仕方なく手を離すと、扉は静かに閉まる。
「なんでしょう」
「香月って脳外の病棟にいるんだって?」
聞いたのか。
「はい」
「倉田って先生、知ってるよね。あの横柄な態度の」
陽貴さんは横柄なんかじゃない。