天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「そうでしたか。気になってはいたんです。どんどん顔色が悪くなっていくし」


 口数も減ってきて、話しかけてもあいさつ程度で話が続かない。


「国枝と天野には注意するように伝えてあるけど、ナースだけでは限界がある。なにせ入院患者ではないし」

「わかりました。私でできることはします」


 たくさんの仕事を抱えるナースの手が回らないのはよくわかっているし、お母さんとはすでに何度か接触している。


「悪いな。香月だから頼める」


 彼は私の目を凝視して付け足す。

 陽貴さんが私にこの役割を与えたということは、私にもできると信じてもらえているのだろう。

 まずはお母さんと接点を多く持って、仲良くなるところから始めようと考えていた。



 三日後。

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