天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「ごめんなさい。名前を書いておかないとすぐなくなるんです。それでよくケンカが勃発しているんですよ。私もここに来た初日に、冷蔵庫のものには記名しましょうって教えられたくらいで」
彼は目をキョロッと動かしたが言葉は発しない。それでも続ける。
「食べられるなら、蓋、開けますよ?」
「いい」
話した!
初対面の私に気を使っているのかもしれないけれど、それだけでもうれしかった。
「賞味期限が……十六日後です。それまでに食べてくださいね。冷蔵庫に入れておきます」
私は病室に備え付けられている小さな冷蔵庫の扉を開けてプリンを入れた。
それから毎日、お母さんからプリンを預かり彼のところに運んだ。
「今日は危なかったんですよ。名前を書いておいたのに、同じプリンを買ってきた看護師さんが食べそうになって。って師長ですけど」
彼は目をキョロッと動かしたが言葉は発しない。それでも続ける。
「食べられるなら、蓋、開けますよ?」
「いい」
話した!
初対面の私に気を使っているのかもしれないけれど、それだけでもうれしかった。
「賞味期限が……十六日後です。それまでに食べてくださいね。冷蔵庫に入れておきます」
私は病室に備え付けられている小さな冷蔵庫の扉を開けてプリンを入れた。
それから毎日、お母さんからプリンを預かり彼のところに運んだ。
「今日は危なかったんですよ。名前を書いておいたのに、同じプリンを買ってきた看護師さんが食べそうになって。って師長ですけど」