天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「そうだった。香月さん、本当に俺と付き合わない? なーんて、嫌に決まってるか」


 突然の告白に息が止まりそうになる。


「あ……」
「バカ正直に考えるなよ、冗談だから」


 本当に冗談だったのだろうか。

 彼にはこれから恋愛でもなんでもあきらめてほしくない。
 けれど、私には陽貴さんがいる。それに……。


「彼女のこと、まだ好きなんですよね?」
「まさか。あっ、こぼれた」


 片山さんがプリンをこぼしてしまったのであわててティッシュで拭いた。
 私の質問に彼が動揺しているように感じられた。



 翌朝。雪が降りだしそうなほどキンキンに冷えた空気に鼻を赤くしながら少し早めに出勤して、陽貴さんとカンファレンスルームで話す時間を持てた。

 昨晩、陽貴さんは宿直で帰ってこなかったため、片山さんのことを相談できなかったのだ。


「季帆、鼻と頬が真っ赤だぞ」
「外が寒かったの」
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