天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
【無事に業務終了。どこにいる?】
【裏玄関出たところ】
【第六駐車場に来て】


 第六駐車場は医師のための駐車場だ。
 そのせいか高級車がずらりと並び、気圧されるほど。

 基本的に私は電車通勤だけど、帰りの時間が合うと乗せてもらえる。
 といっても、陽貴さんは大体残業するので数回しかないけれど。


 第六駐車場につくと、白いシャツとジーンズに着替えた陽貴さんが、同じくらい背の高い男の人と話をしていた。

 立ち止まってその様子を眺めていると、陽貴さんが私に気づいて手招きする。
 近づいていくと、その相手が消化器外科の日高先生だとわかった。


「妻の季帆」


 いきなり紹介されて軽く固まる。
 私たちの関係は秘密にしておくんじゃなかったの?


「初めまして。外科の日高です」
「も、もちろん存じ上げています」


< 67 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop