天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
 おかしそうに肩を震わせる彼が、きっと私の世話を焼くのが嫌だとは思っていないと感じたので、私も一緒になって笑った。


「さぁて、やりまくるぞ!」


 なにを?なんて墓穴を掘ることはもちろん聞かない。


「なんだよ、ノリが悪いぞ」

「陽貴さんに乗ったら、大体とんでもない事態が待ってるでしょ」

「わかってきたな、季帆」


 赤信号でブレーキを踏んだ彼は、不意に私の腕をつかんで引き寄せて唇を重ねる。


「でも、まだわかってない。俺が四六時中欲情するほど季帆を好きだってこと」


 ニッと笑う彼は恥ずかしげもなくささやく。


「交感神経頑張りすぎ」


 照れくさくてそんなふうに返すと、彼は白い歯を見せた。


「あはは。フル活動中。だからやっぱりやりまくる」
「もう!」


 結局行きつくところはそこなのね。


 彼の隣にいると自然と笑顔になれる。

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