天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
 これほど肉食だとは結婚するまで知らなかったけど、私を一途に求めてくれるのは大歓迎だ。
 エッチも気持ちいいし。

 陽貴さんは私で満足できるのかな。

 ふとそんな考えがよぎったけれど、当然聞けなかった。



 羽田空港を二十時発の飛行機に乗り込んで驚いたのは、ビジネスクラスが用意されていたことだ。


「ビジネスなんて初めて! 快適すぎ」


 家族旅行で数回飛行機に乗った経験はあるものの、ビジネスは経験がない。


「新婚旅行なんだから、これくらいはな」


 子供のようにテンションが上がった私を笑う彼は、私の右手をそっと握る。

 彼の手にはいつの間にか結婚指輪が収まっているので、目を見開いた。

 医師としての業務に支障が出る彼はもちろん、私も仕事中は指輪を外している。
 その代わりチェーンに通してネックレスにしていたのだが、私もそれを外して左手の薬指に収めた。


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