天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「忙しくて家を空けてばかりでごめん。旅行中は思う存分甘えて」
「うん」


 交際ゼロ日で電撃的に結婚してから、ちょっとしたショッピングや食事には行ったが、これほど長い時間をふたりきりでゆっくり過ごすのは初めてだ。

 私の胸は張り裂けんばかりに高鳴っていた。



 夜遅くに那覇空港から北東に向かった宜野湾市の海沿いに建つ立派なホテルに到着した。

 案内された部屋が最上階のレストラン街のひとつ下、十七階のスイートルームだったので、これまたびっくり。


「わー、窓が大きい!」


 ドアの向こうは広いリビングルーム。
 窓に駆け寄ると彼もやってきて私の腰を抱く。


「暗いからよく見えないな。朝起きたら視界の全部が海だ」
「楽しみ。陽貴さん、ありがとう」


 ちゃんとお礼をしてなかったと思い伝えると、彼はすぐさまキスを落とす。


「世界一大切な姫のためならこれくらい」


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