天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
 官能的なため息を漏らしながらやがて欲を放った彼は、泡をシャワーで洗い流したあと私を浴槽に誘い、自分の脚の間に座らせてうしろから抱きしめてくる。

 なるほど。彼が濁ったお湯が私にちょうどいいと漏らしたのは、体が見えないからだ。

 もっとすごいことをしているのに、冷静になると恥ずかしくてたまらない。


「季帆の体、柔らかくて気持ちいい」
「それ、太ったっていう指摘?」


 あの医療ミスのあとしばらくは食が細くなり、かなり体重が落ちてしまった。
 しかし、彼と一緒に暮らしだしてからは元に戻りつつある。


「まさか。季帆に触れていると安心する」


 彼は私の肩に顔をうずめ、お腹に回した手に力を込めていっそう密着してくる。


「オペのあと、俺の荒らぶった脳を落ち着けられるのは季帆だけだ」

「それじゃあ結婚するまでどうしてたの?」

「季帆のこと考えてた」
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