天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
 リップサービスかもしれないが、口元が緩む。


「でも、手が届く存在になってからは別の意味で興奮して困ってる」


 さっき果てたばかりなのに、臀部に硬いものが当たっているような。


「し、知らない」
「照れるお前もかわいい。なんでもっと早く結婚しなかったんだろう」


 私も陽貴さんのことが好きでたまらなかったのに、結婚できるとは考えたことがなかった。

 彼は兄のような存在であるのと同時に、雲の上の人だったからだ。


「妹に手を出したら最後だとセーブしてきたから、一度触れたらこうやってタガが外れるってわかってたのかもな、俺」

「悪いお兄ちゃんだ」

「お前、そのシチュぶち込むな。興奮が止まらないだろ」


 え……。背徳感にゾクゾクするってやつ?

 余計なスイッチを入れたかもと後悔したがあとの祭り。
 その晩は宣言通り、くたくたになるまで愛されてしまった。

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