【完】セカンドマリッジライフ
「利久先生、ありがとう。 あの時は悲しくって寂しくって先生の事嫌いって言っちゃってごめんなさい。
お母さんが教えてくれたの。 ポテトは側にいなくなっちゃったけれどゆな達が忘れなければいつだって心の中にいるんだって。
だからゆなもう大丈夫なの。 泣いてばかりいたらポテトに笑われちゃうって。」
ゆなちゃんはもう泣いていなかった。 代わりに私が思わず涙ぐんでしまう。
それを見たゆなちゃんに「雪乃ちゃん何で泣いてるのー?」と笑われてしまった。
「私達より先に死んでしまうのは分かってて、それでもやっぱり悲しかった。 もう二度とペットは飼わないでいたいと思ったけれど…。
ペットショップでお金を出して飼おうとは今も思えないけれど
利久さんの言う通りこの世には家族に恵まれない動物がいるんですよね。 こういうのは完璧な縁ですから、もしもそういう子にまた出会えたら
その時はもう一度猫を飼ってもいいねってゆなと話していたんです。」
「そうですか……ゆなちゃん達みたいに愛情を沢山かけてくれる家庭に貰われる子はどんな子だって幸せだと思います」