【完】セカンドマリッジライフ

「利久さんが動物の事をすっごく考えてるの、私知ってるんだから…!」

再びぎゅっと頬を握り締めた利久さんが、子供のような無邪気な笑顔をこちらへ向けた。

「俺にとって雪乃もそういう存在だ」

「えぇー?!私って利久さんにとって犬や猫なの?!ペット?!   ワンッ!」

「あはは、雪乃は犬にそっくりな性格だからな。」

「ひどーッ。利久さん、ひど! でも犬かあ!あはは、それもいいかも!」

「…冗談だよ。でも俺の日常に彩りや癒しをくれているのは本当だ…。
いつか失う日の事は考えたくない。
雪乃とこの先の未来も一緒に歩いていきたい…」

不器用でぶっきらぼうな利久さんの珍しく素直な言葉。 ぎゅっと胸にしがみついてその幸せを噛みしめる。

この生活に彩りや癒しを与えているのは私ではない。

私にとってそれは利久さんなんだよ。 柔らかく優しい時間が流れていく。 それを作ってくれてるのは、間違いなくあなたなの。

私も利久さんと未来を一緒に歩いていきたい。

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