【完】セカンドマリッジライフ

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「んぅ…利久さん……ひゃはは、くすぐったいよぉ……」

「こういう時までその甲高い声で笑うな…。ムードっつーもんがない。」

「だって…きゃはは。照れくさくって…」

「照れくさいも何も今更だろう…」

一日の終わり。 利久さんと一緒に眠る事はとても幸福だ。 ベッドの上で私の洋服を脱がせた利久さんは、後ろから抱きしめて私の背中にキスを何度も落とす。

くすぐったくって照れくさくって、幸せで変な気持ち。 抱き寄せて向き合う形になると、利久さんと顔を見合わせて笑う。

「利久さんだって笑ってる…」

「不思議だ。 雪乃を見ていると自然に笑顔になってしまう…」

「それって私の顔がそんなにおかしいって事?!」

くすりと口元が一瞬緩んで、利久さんは薄い唇を私の唇に重ねた。

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