【完】セカンドマリッジライフ
「雪乃と一緒に居ると毎日幸せで笑ってしまうって事だよ」
「利久さん……ん…」
ゆっくりと彼の無数のキスが私の体へと落ちていく。 触れられるのをいつしか願った。
彼の熱に落ちた場所が全部幸せだ。
愛しさが胸いっぱい包んでいく。 甘い水音が体中から溢れていって、体をびくりとくねらせる。
薄暗い部屋の中で見た利久さんは妖艶な笑みを向けて、意地悪に指先を動かした。
「ひゃあ…あ…ああ…利久さ…」
「そんな所…いや…」
「あ、だめ。あーーー…」
前付き合っていた彼氏とするセックスは少しだけ義務感があって苦手だった。 彼が喜んでくれるからわざと演技をして大袈裟にした。
けれど利久さんとするセックスは全然違う。
ゆっくりと時間を掛けて、利久さんは指先だけで私を絶頂させてしまう。
「全然駄目じゃないだろう。 むしろ喜んでいる。」
「や、利久さ…ちょっと待って…」
「いやだね」