【完】セカンドマリッジライフ
「俺は雪乃とちゃんとした家族になりたい。」
「利久さん……」
「始まりはあれだったけれどこうやって生まれていく愛もあるのかも…と思う。
俺はもう結婚に夢は見られなくなっていたし、恋人さえいらないと思っていた。
でもさ、俺雪乃といると毎日が楽しいし、君の笑顔が隣にあると安心するんだ。 だから本当の家族になりたい」
ぶっきらぼうに見せて実は照れ屋なだけの利久さんが言ってくれた言葉。 嬉しくってぎゅっと抱き着くと心の奥にあった不安が消えていくよう。
私もあなたと家族になりたい。 あなたと一緒に生きていつか家族が増えていって、もしも増えなかったとしても幸せだと思える気がする。
「利久さん、私子供が欲しいな」
「そりゃあ子作り頑張らないとな」
「もぉー…そういう事言ってるんじゃなくってぇ……」