【完】セカンドマリッジライフ
「わー!利久さん上手…!
さすがです!」
「まあな。って!また調子に乗せて俺に全部やらせようとしているだろう?!」
「アハハ、バレた~?なんというかですねぇ、私ってやっぱりガサツな方で細かい作業は向いていないんだよね。
洗濯機に入れて回すのは得意なんだけど、干すのと畳むのは難しくって~…。
でも大丈夫!しっかり覚えます!こういうのは慣れです。 その証拠に掃除は上手になってきているし、料理はさっぱり上手にならないけど…」
私が掃除した後のリビングの片隅を利久さんは目を凝らしてジーっと見つめる。
指で床の埃をすくうとこちらに見せつけるように得意な顔をした。
「やだー、きゃはは、利久さんってば小姑みたい!大丈夫ですって、埃がちょっとあったくらいで死にはしません…!」
「まあ…雪乃のおおざっぱな所は分かってはいるけれど。 武蔵や猫たちの体に悪い」
「すいませーん、それは反省していまーすッ。一緒にお掃除し直ししよう!」
「だからー!結局君は俺に全部やらせるつもりなんだろうが!」
「あらら、人聞きの悪い事を。 二人でやった方が早いし楽しいじゃないの」
「物は言いようだな……」