【完】セカンドマリッジライフ
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「雪乃、寝室に置きっぱなしにしている携帯が鳴っていたよ」
「ひッ!」
「…何?」
「アハハ~何でもないよ~。誰からだろう~お母さんからかなあ~」
ここ数日、毎日のように琥太郎から電話攻撃。 電話を無視すればしつこくメッセージを送ってくる始末。
一緒にもう一度仕事をしよう。 そう何度も口説かれて、口説かれるたびに無理だと断る。 しかし琥太郎はしつこい性格だ。
付き合う前もそうだった。執拗に食事や遊びに誘ってきて、余りの強引さに流される形で付き合ってしまった。 でもあの頃はそれでまだ良かった。 琥太郎と付き合う事によって楽しい事もいっぱいあったし、結果として大きな仕事に繋がる事も出来た。
ただ今は話が違う。
朝からダイニングテーブルに座って大きなため息を漏らす。
『朝から電話は止めて!』そう琥太郎にメッセージを送ると直ぐに既読が着き電話が掛かって来た。 …メッセージ読んでいないの?!
そんな私の様子を利久さんは怪訝そうな表情で見つめる。
「雪乃、寝室に置きっぱなしにしている携帯が鳴っていたよ」
「ひッ!」
「…何?」
「アハハ~何でもないよ~。誰からだろう~お母さんからかなあ~」
ここ数日、毎日のように琥太郎から電話攻撃。 電話を無視すればしつこくメッセージを送ってくる始末。
一緒にもう一度仕事をしよう。 そう何度も口説かれて、口説かれるたびに無理だと断る。 しかし琥太郎はしつこい性格だ。
付き合う前もそうだった。執拗に食事や遊びに誘ってきて、余りの強引さに流される形で付き合ってしまった。 でもあの頃はそれでまだ良かった。 琥太郎と付き合う事によって楽しい事もいっぱいあったし、結果として大きな仕事に繋がる事も出来た。
ただ今は話が違う。
朝からダイニングテーブルに座って大きなため息を漏らす。
『朝から電話は止めて!』そう琥太郎にメッセージを送ると直ぐに既読が着き電話が掛かって来た。 …メッセージ読んでいないの?!
そんな私の様子を利久さんは怪訝そうな表情で見つめる。