【完】セカンドマリッジライフ
「…確かにそれは光栄だけど
でもやっぱり出来ない。 私、今の生活が好きなの。 モデルをしている時の自分も好きだったけど、今の自分の方がもっと好きなの
だから……」
「そんな深く考えなくたっていいよ。取り合えずこの仕事だけでもさ。
来月、会社の人と北海道に行く事に決めたから。もう飛行機も取っちゃったから、後で日程送るな。あけといて」
「は、はぁーーーー?!北海道に来る?!何を身勝手に!
ちょっと琥太郎いい加減にして!」
頭がぐらんぐらんしてきた。 吐き気までしてきそうだ。どこまで自分勝手だというのだろう。
何としても北海道に来るのだけは阻止させなくてはいけない。 そう思った時だった。
「誰が北海道に来るって?」
「ひぃ!」