【完】セカンドマリッジライフ
「ハッキリと人に甘えて生きていたいっていう雪乃、あの頃より強くなったんだなーって感じた。
それもこれも全部加賀美さんのお陰だろう…?
のえるさんから色々話は聞いてたけれど、良い人だなー…
大人っつーか、雪乃の気持ちを尊重してあげてるのを見て俺ってすっごい子供なんだなーって思っちゃった。
良かったよ。雪乃が良い人に巡り合えて……俺と居る時は悲しい想いばっかりさせちゃっていたし」
少しだけ苦笑い。 いつだって悪びれることなく自分の意思を突き通す琥太郎だったけれど、この人の中にそんな想いがあったなんて。
琥太郎の言葉に俯いて想いが巡る。 私にだってきっと悪い所沢山あった。 悲しい時は悲しいって素直に伝えれば良かったのに、いつも我慢ばっかして笑ってばかりで全然素の自分を見せれなかった。
「私も悪い所沢山あったよ。 それに私ね、仕事に関しては琥太郎を尊敬してたし、すごい人だと思ってた。
だからこれからも頑張ってね。」