【完】セカンドマリッジライフ

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「利久さん、見て。 もぉ息が白くなる」

午後の18時になると外は既に真っ暗で、ベランダを開けて息を吐いたら空気中にキラキラと舞って消えた。

猫達は暖房器具の前で丸くなっていて、武蔵だけが私に抱かれ一緒にベランダから外を見つめていた。

「あんまり体を冷やすな。マジで風邪ひくぞ。 体調は大丈夫なのか?」

「大丈夫だよー。この間はちょっと熱を出しちゃっただけで超元気ですよぉーだ!
それに武蔵を抱っこしていると暖かいね!」

私の腕の中、武蔵の名を呼ぶとぺろりと顔を舐める。

利久さんは隣に立って、身を震わせている。   ピリッと冷たい空気が流れる秋の夜空には満天の星が煌めいていた。

明日はきっと晴れ。 こんなにもくっきりと星が見える。 怖い位美しい光景だ。
隣に居た利久さんの肩にもたれると、利久さんは笑って私の肩を抱き寄せた。

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