【完】セカンドマリッジライフ
「利久さん、大好き。ずっとずっと一緒に居てね」
照れている利久さんの顔を見上げながら言うと、彼は私の顎を掴んで唇を重ねた。
「それはこっちの台詞だ。 …雪乃、俺と一緒に居てくれてありがとう。
君をとても愛している…。これから先もずっと俺と一緒にいてくれ……。
君が家族になってくれて本当に嬉しい…」
空にめいっぱい広がるミルキーウェイ。 とてもロマンチックなシチュエーション。
ここには東京みたいに眠らない街もないし、ネオンも少ない。 刺激的な遊びもないし、キラキラとした大きな夢が詰まっているわけではない。
けれども、この街であなたと出会えて私は新しい夢を見つけた。 それはどこにでもあり触れている平凡な夢だったかもしれないけれど、利久さんと私にしか叶えられない素敵な夢。
ねぇ、これからもずっと一緒に居て。 そして一緒に夢を見よう。 この街で見つけた小さな夢の欠片を二人で大切に育てて行こう。