【完】セカンドマリッジライフ
「貰い手見つかるかなー……取り合えず病院に来る常連さん何人かに声を掛けてみたけど」
「ええーッ…こんなに可愛いから全部飼いたいのにぃー!」
「馬鹿言え。うちはもう手いっぱいだ。大丈夫だ。子猫は人気だし貰い手はすぐに見つかるだろう。
どうか可愛がってくれる人にあたるといいが……
それにしてもこの一番小さいの栄養状態がよくないなあ…。ちっさくてみすぼらしいし…」
そう言って子猫を抱き上げる利久さんの顔はいつもよりずっと優し気で、私はそういう利久さんが大好きだった。
小さい小さい子猫たちの行く末。 確かにうちではもう飼えないか…。せめて大切にしてくれる家族に巡り合えるといいんだけど。
そこまで考えてピンっと来た。
「利久さん、私ゆなちゃんのお家に連絡してみます…!!」