【完】セカンドマリッジライフ

「あ、確かに。 ゆなちゃんのお家なら可愛がってくれそうだが…
ポテトの時はゆなちゃんに辛い想いをさせてしまった…
また猫を飼いたいと思ってくれているだろうか。」

「だーいじょうぶですって! だってゆなちゃん言ってましたもん!
いつかお別れをする日が来たって、一緒にいてくれた時間の愛しさには敵わないから
だからきっと人は動物を飼うのです。 私すぐに連絡してみます!こういうのは縁ですし!」

翌日、直ぐにゆなちゃんとゆなちゃんのお母さんがやって来た。 段ボールに入っている小さな命を前にゆなちゃんは大きな瞳をキラキラと輝かせた。

そしてゆなちゃんは、利久さんは心配していた一番小さな子を一番に抱き上げた。
ゆなちゃんの手の中か細く鳴いていた子猫の動きがぴたりと止まる。

「お母さん、ゆなこの子がいい。」

「えぇー?小さすぎて育てるのが心配なんですけど……」

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