【完】セカンドマリッジライフ

何より元々人と話すのは好きだったし、可愛い動物たちと触れ合えるのも癒される。
そして獣医師として働く利久さんの姿を見るのも私は好きだった。

「3月に入っても雪が降ってウンザリしちゃうねぇ~雪乃ちゃんは東京生まれなんだろ?ビックリしちゃってんじゃないかい?」

「そうですか?私には新鮮ですけど。 雪はねなんて人生で初めてしたけど、めっちゃ楽しかったし。
かまくらや雪だるま作ったのも初めてだったから嬉しくって!」

「ああ、入り口にあった雪だるま雪乃ちゃんが?」

「きゃはは~!そうなんですよぉ!可愛いでしょう?!」

みぃーちゃんの飼い主である浅井さんは目尻を垂れ下げながら微笑む。 ところどころ出てくる北海道弁にも癒されていた所だ。

「本当にさー利久先生にこんな素敵なお嫁さんが来てくれて良かったねぇ。
みどり動物病院に来ると必ず一度は雪乃ちゃんの笑い声が聴こえてさー ここの病院も華やかな雰囲気になりましたね、ね?みぃーちゃん」


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