【完】セカンドマリッジライフ
「うわあ、美味しそう。何これ?!初めて見る!」
「鮭のちゃんちゃん焼きという。北海道ではポピュラーな料理だ。
鮭と野菜を蒸し焼きにして味噌で味つけした料理だ。
俺も北海道に来て初めて食べて驚いた」
「んーーー!!甘くて美味しいッ。鮭にこんな食べかたがあったなんて…!」
利久さんの作る料理は実に何でも美味しかった。 大袈裟だ、と言われたけれど東京の名店で食べる料理よりも美味しく感じたのは本当なのだ。
「このお味噌汁も初めて見る…野菜がいっぱい入ってるけれど豚汁じゃあないですよね…?」
「ああ、たちの味噌汁な?」
「たち…?」
「タラの白子だ。 この時期はもうすけだちしかないから味噌汁にしたが、もっと早い時期だと少しお湯に通してポン酢で食べるのもうまい。
これも北海道の家庭にはよく並ぶものだそうだ。 病院に来る人に教えてもらった」
「うわあ…利久さんすっごく美味しいです。めっちゃクリーミィー
北海道サイコー…!」
「大袈裟なんだよ、君は」